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集合写真の撮り方テクニック

集合写真はイベント、結婚式、パーティ、入社式、学校イベントなどジャンルを問わず様々な場面で撮影をすることが多いジャンルの一つです。

現役のカメラマンが、普段仕事の際にどのような点に気をつけて集合写真を撮影しているか、撮り方を紹介していきます。

カメラやレンズの設定、必要な機材や、参加者の並べ方など。

 ポイント1:三脚を使う 

三脚

集合写真の撮影に欠かせない三脚

集合写真の撮影で大切なのは

  • 参加者全員きれいに写っている
  • ピントが全員に合っている
  • ぶれていない

という点です。

セッティングの時間がきちんと撮れる場合には、事前に撮影の構図を決め、三脚で構図を決めることで、これらの条件をよりクリアしやすくなります。

また、集合写真撮影では、前列から後列までピントを全員に合わせて撮影するためにレンズの設定を絞ることが多いため、シャッタースピードが落ち、三脚がなければ手ブレの原因にもなってしまいます。

それに、集合写真は無言で撮影することが少ないです。

ときにカメラマンはひょうきんなことを言い、参加者を笑わせながら撮影しなければなりません。

  1. 参加者に声をかけながら
  2. ファインダーを覗き
  3. 構図を決め
  4. シャッターを押す

という作業です。実際に撮影をしてみるとわかるのですが、参加者に声をかける際にファインダーは覗かず、そこから急いでファインダーを覗いて構図を決める…ということになってしまうと、(特になれていない状況では)撮影時バタついてしまい、手ブレの原因であったり構図のブレが起きてしまいます。

一方三脚を使い、構図を最初に決めておくと、ファインダーを覗かずに参加者に話しかけながらシャッターを切ることができます。

場合によっては手持ちでもOKです

とはいえ、三脚は必須ではありません。

きちんと撮影前に素早くカメラの設定ができ、集合写真の撮影に慣れているのであれば、手持ちでも撮影は問題なく行える場合は多いです。

特に、近年は高感度に対応したデジタル一眼レフカメラが多く出てきました。

私は普段仕事でキヤノンのEOS 5D markIVを使用していますが、手持ちで集合写真を撮影することも多くあります。

イベントの最後に撮影するといった場合ですと三脚を据える時間がそもそもなかったり、脚立の上に乗って大人数を撮影するということも出てきます。

 三脚なしで撮影する際のシャッタースピード

三脚無しで集合写真を撮る場合には、私自身気をつけていることは「シャッタースピードを1/125以下にしない」ということです。

基本的にいくら手持ちであっても、1/125程度のシャッタースピードが確保されれば、手ブレ無しで集合写真を撮ることはできます。

明るさなどが足りない場合には、感度を上げたり(EOS 5D markIVの場合ですと、ISO3200程度まで上げることはよくあります)、ストロボの光量を上げることで基本的に問題なく撮影できます。

 ポイント2:ストロボを使う 

Nissin MG8000を付けた一眼レフカメラ

Nissin MG8000を付けた一眼レフカメラ

集合写真ではどうしても絞り込んだり、被写体の顔にきれいに光を当てることが大切なので、地明りだけに頼るのではなく、ストロボは必ず使うことを心がけましょう。

集合写真はストロボ直打ちOK

集合写真の場合は、被写体との距離も遠く、天井バウンスがおすすめできない場面が多くあります。

集合写真でいちばん大切なことは「参加者全員の顔が、きちんと写っている」ことです。

イベント中の写真撮影はストロボを天井バウンスにして撮影することも多いのですが、光がきちんと回らない場合でしたら、直打ちで対応しましょう。

大型ストロボを使う

モノブロックやジェネと呼ばれる大型のモノブロックを使うこともあります。会場があまりにも大きく、またセッティング時間が長めに貰える場合には、大型ストロボを持ち込むこともあります。

結婚式の集合写真などでよく使われますが、一眼レフカメラの高感度化にも伴い、大型のストロボは使わないことも多いです。

学校の集合写真では、通称「ナショP」と呼ばれる以前Nationalが出していた業務用ストロボも使われている時代もありました。

ストロボは「撮られた」ことを知らせるためのツールでもある

撮影地の環境によってはストロボを焚くことなく、十分きれいな写真が撮れることもありますが、私自身はそのような場合にも必ずストロボを焚くようにしています。

目的としては、被写体にストロボ光を当てるためではなく、人数が多い場合は特にカメラのシャッター音が聞こえず「撮られた」事がわからないことがあるのです。

出力を最小にして、写りにほとんど影響のないような形でよいでしょう。

ポイント3:「眼鏡をかけている人は顎を引いて」のアナウンスは大切です

ストロボを使った撮影の場合、ストロボの光が参加者のメガネに写り込んでしまうことがあります。

そのため、メガネを掛けている人に対してはシャッターを押す直前に「顎を引いてください」と声掛けをしましょう。

これをするだけで、眼鏡の反射を(ある程度)防ぐことができます。

ポイント4:集合写真の構図は「少し広め」に

集合写真は撮影後、プリントをされることが多いです。

プリントをする紙の縦横比と、カメラセンサーの縦横比(撮影ご出力される画像の縦横比になります)は必ずしも同じではないため、編集などをすることを考え、少しだけ広めに撮影しておきましょう。

ギリギリに撮影してしまうと後でプリントアウト時に端に立っている人たちが欠けてしまうことがあります。

ポイント5:集合写真に適したF値(レンズの絞り値)の設定とは

Canon EF24-105mm F4L IS II USM

集合写真に適したF値とは


一眼レフカメラで集合写真を撮影する場合、最適なF値はどのくらいなのでしょうか。

F値とは、絞り値のことで、ピントの合う範囲を決めることができます。集合写真では、「出席者全員にピントが一律にあたっていること」が良しとされるため、ピントを絞る必要がありますが、一方で絞り値が大きくなると(ピントの合う範囲が増えると)より多くの光を取り込む必要があり、シャッタースピードが遅くさせる必要があったり、感度を上げたり(ノイズが増える)、より大光量のストロボが必要になります。

そのため、無尽蔵にピントの合う範囲を広げることは現実的に難しくなります。

横一列の集合写真のF値はF2.8以上

横一列の集合写真を撮影する場合には、

ただ、ピントの合う範囲が狭くなると、どうしても少しのズレでもピントがずれてしまうことがあります。

よくある失敗例として、単焦点レンズを使用し、明るいF値(例えばF1.8程度等)で一列の集合写真を取る場合、参加者がきちんと一列に並んでおらず、数十センチのズレでピントが外れてしまう人が何人か出てしまう可能性もあります。

そのため、薄いピントで一列の集合写真を撮影する場合には、きちんと一列に並ぶよう、調整することが必要です。

背景をぼかした写真は近年人気な撮影手法で、私自身も多用している撮影方法ですが、注意が必要です。

2列以上の集合写真はF5.6以上を目安

被写体とカメラレンズの関係、構図などによっても変わってきますが、私自身は2列以上の集合写真を撮影する場合には、F5.6以上の絞りを心がけています。

あとは撮影しながら、背面液晶で確認して、最終的な値を臨機応変に確認していきましょう。

ポイント6:集合写真の並べ方

集合写真

集合写真の撮影は人数に関係なく、「まず入ってください」というところから始まる

集合写真の撮影は人数に関係なく、「まず入ってください」というところから始まる
集合写真の撮影でいちばん大切なのは被写体の並べるときかもしれません。

イベントの担当者などから「並べてください」と言われることは多いのですが、私は基本的に以下のような方法で並んでもらっています。

  1. 集合写真を撮影する場所が決まり次第「まずは皆さん集合写真を撮るので集まってください」と言って集まってもらう(実はだいたいこの時程で並び方ができていることが多い)。社長さんを前にしたりなどと言った、各会社ごとのルールに関してはカメラマン側ではほぼわからないケースが多いので、「おまかせ」するほうがうまくいくことが多いです。
  2. ざわざわ集まっている時間がだいたい数分間あるはずなので、この間にストロボの光量や絞りの設定などを実際テスト撮影をしながら確認して決めておく。
  3. ざっと集まった段階で、並び方の全体を見渡し、左右のバランスが悪かったり顔が隠れている人がいた場合には移動をしてもらうように指示を出し、写真全体のバランスを取る
  4. 最前列の位置を決める(きちんと横に並んでもらう、ただし最前列が椅子座りの場合などではその限りではない)
  5. 二列目の人たちにできるだけ前の列に近づき、顔を出してもらう
  6. 三列以降、繰り返し
  7. 元気よく写真撮影!

このような流れになります。