プロフィール写真撮影 5つの撮り方のコツ|カメラマン

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私は現役のカメラマンなのですが、最近仕事でプロフィール写真の撮影をする機会が増えてきました。

ビジネスに於いてプロフィール写真は様々な場所で使われることが多く、とても重要な写真です。

その他にも、個人事業主の方でもプロフィール写真をビジネスのために撮影しているという方も増えてきているようです。カメラマンによるプロフィール写真の撮影に対応するウェブサービスも年々増えてきました。SNSの普及により、法人・個人問わずプロフィール撮影の相談を受けるようになりました。

また、夜景ポートレートや雨の中でライティングをしてのポートレートなども流行っているようで、ポートレート写真をあらゆる場面で撮影する、撮影したいという人も増えているようです。

そのようにプロフィール写真撮影の需要は年々増えており、ハイアマチュアカメラマン、駆け出しのカメラマン向けにプロフィール写真の撮影のポイントを紹介します。

写真撮影前に!被写体の服装チェック

ビジネスポートレート写真

ネクタイなど 事前の服装のチェックをする

プロフィール写真を撮る前には被写体の服装の乱れを直しましょう。

ビジネス向けのプロフィール写真撮影で最も気にするべき点の一つが、ネクタイの乱れやスーツのしわなどがあります。

撮影後に力技でフォトショップの画像修正で対応することももちろん対応できないことはないのですが、それには非常の手間と、レタッチ代金が必要になります。

撮影後RAW現像の処理をするとはいえ、「撮りっぱなしのJPGデータ」の状態でできる限りいい写真を撮影するのが、プロです。「後でフォトショップでどうとでもなる」という考えは捨てましょう。

  • ネクタイのずれ
  • スーツのシワ

ネクタイがねじれている場合にはその場で直してもらえればよいのですが、スーツのシワに関しては私たちではどうすることはできません。しかし、撮影時に指摘をしていなければ「なんで指摘をしてくれなかったのか」と、撮影後のトラブルのもととなります。

リスクを負わないためにも「スーツのシワがありますがこのまま撮影してよろしいですか」と本人や担当者の方に確認を取りましょう。

「フォトショップで直りませんか」と言われれば「簡単なものであればすぐに修正することができるかもしれませんが、基本的に修正の際には外部のプロのレタッチャーにお願いすることが多いので、その場合には料金がかかります」という点を伝えます(私はそのような形で撮影を進めています)。

その時点で、クライアントは、他のジャケットを用意したり、ジャケットを脱いで撮影したりなどの対策を取ることになるケースが多いです。

撮影中、被写体のことを一番見ているのはカメラマンなので、気づいたことはできる限り伝えることが大切です。それが最終的にクライアントのため、そしてトラブルを事前に防ぐテクニックにもなります。

私自身も撮影中は、大企業の社長さんの場合にも、スーツやネクタイに関してはもし乱れなどがある場合はその場でお声がけを必ずさせていただくようにしています。

プロフィール写真撮影に敵したレンズの話

デジタル一眼レフカメラ

いろいろなカメラのレンズの種類があるが…

私は70-200mmの中望遠域のレンズをお勧めしています。

単焦点であれば、85mmあたりが歪みなく、また綺麗に背景をぼかせるレンズではないかと思います。

ポートレート撮影となると、50mmの単焦点レンズも王道です。たしかに50mmレンズで撮影した時の被写体との距離感は、自然に会話をしながら撮影できますし、非常に「ちょうどいい画角」のレンズです。

女性ポートレートやカルチャー誌の撮影、趣味の撮影ならば、この50mmという画角はおススメです。

しかし、ビジネス向けのプロフィール写真となると、女性ポートレートのような「デートをしている風」といったものは基本的に撮影しないでしょう。もちろん公園のナチュラルライトで撮影したいという場合であれば良いかもしれませんが、あくまでスーツを着て、スタジオ写真のような形で撮影するのであれば、極力歪みの少ないものの、被写体とのコミュニーケーションも取れる、中望遠域のレンズがちょうどいいでしょう。

私が実際に出張撮影の際に使用しているプロフィール写真用のレンズですと、

EF70-200mm F4L USM

を使っています。明るいレンズではないのですが、室内ポートレートでストロボを焚いての撮影が多く、写真の品質には問題ないと考えています。F4通しレンズを使っているのは、あくまでも機材の軽量化のためなので、本当の理想のレンズであれば

EF70-200mm F2.8L IS III USM

など、F2.8通しのレンズになるでしょう。

テザー撮影は最終的に仕事を楽にする

デジタル一眼レフカメラで撮影した写真データを随時パソコンやiPadに転送しながら撮影することをテザー撮影(連結撮影)といいます。

カメラマンの中には「いちいち撮った写真をクライアントに見せると、色々と言われて仕事(カット数)が増えるし面倒」という人もいます。

しかし、一つ言えることは修正のきくうち(撮影中)にリアルタイムでクライアントに写真のイメージに相違ないか、ということを確認してもらえるチャンスを逃すというのはカメラマンにとってリスクでしかないです。

撮影中に気づかなかったことが、編集中もしくは納品後にに気付き、クライアントから「期待していた写真になっていない」と言われ、仕事を失うことに繋がります。

テザー撮影というひと手間をかけることで、最終的には写真撮影からの納品までをスムーズにし、カメラマンしいてはクライアントのためになるのです。

私は出張撮影の際、イベントのスナップ撮影をのぞいではすべてのジャンルにおいて、iPadとキヤノンのEOS 5D MarkIVをWifiで接続し、撮影したデータがすぐに転送されるように設定しています。

カメラマンにとって撮影風景のすべてがプレゼンテーションです。

室内撮影ならストロボは必須

室内での撮影なら、ストロボ(フラッシュ、スピードライト)は必須です。

通販サイトで売られているような格安のLEDなどは、きれいな撮影用の光は作れません。適さない光を被写体に当てることは、逆に写真の品質問題に関わりますので、必ず写真用のストロボを用意しましょう。

被写体へのストロボ直当てはご法度!

女性ポートレート(ストロボ天井直当て)

被写体にニッシンのマシンガンストロボMG8000をオンシューで直当てした写真。被写体の後ろに大きく影が出ている。写真の右側に大きな影が出ているのは、縦位置撮影でホットシューに乗せているストロボがレンズの左側にあったから。

1番の失敗ものとはカメラの上にストロボをつけ(オンシュー)、被写体にストロボの生の光を直打させることです。

ファッション撮影などでは、あえて直打ちするライディング手法を採用することはありますが、基本的にビジネス向けのプロフィール写真撮影では、直打ちはNGです。

天井バウンス撮影はギリギリ合格ライン

女性ポートレート(ストロボ天井バウンス)

MG8000にディフューザーを付け、天井バウンスにて撮影。壁との距離が近かったため、うっすら影が落ちているが、壁と被写体の距離が離れたら、影は殆ど消える。

基本的に外付けのストロボはベッドの位置を天井に向けることができます。

天井に光をバウンスさせるので「天井バウンス(天バン)」と言われています。

これが一番簡単で、被写体の後ろに大きな影を出したり、被写体の顔がテカることを防げます。

天井バウンスで撮影した写真は部屋の中に光を回しての撮影なので、フラットで明るい写真の撮影に適しています(特に白い壁の会議室のようなところであればきれいに光が回り、非常に綺麗な写真となります)。

もちろん天井バウンスでの撮影の場合、カメラ内蔵のストロボではなく、外付けのストロボを別途購入する必要があります。

中古であれば、2~3万円のものもあります。

数千円の古いストロボも売られてはいるのですが、昔の設計であることが多く、扱いが難しい可能性が高いです。

ストロボはできればオフシュー

人物撮影用 簡易スタジオ

ある日のプロフィール写真撮影会の様子。背景紙の左側にある大きな傘が照明。

天井バウンスでの撮影も良いですが、撮影した写真は「のっぺり」した印象になりやすいことも多いです。もちろん直当てしたときよりも、顔のテカリは防げるのですが、それでも十分ではないこともあります。

ある程度の陰影をつけて写真を撮るのであれば、カメラとストロボを離してスタンドにつけて撮影するオフシューライティングを行いましょう。

オフシューライティングとは

Profoto A1

ストロボ(写真はProfoto A1)がカメラの頭につくことなく、離した状態で使われる。

カメラのホットシュー(ストロボをつける頭の部分)から離して、ストロボ用の照明スタンドに載せて撮影する方法。

有線および無線でカメラのシャッターと光るタイミングを同期して撮影することが多い。

わたし自身はProfotoの無線のトリガーをして撮影しています。

「地明り」は必ず意識しよう

プロフィール写真撮影に限ったことではないのですが、ロケ地の地明り(色温度)を必ず確認しましょう。「地明かり」とはフラッシュなど照明を焚いていない状態の光であり、蛍光灯やLEDといった白色に近い明かりなのか、暖色系の明かりなのかという点を気にする必要があります。

カメラ初心者の場合、ストロボを炊いて撮影する場合、地明かりの色温度とストロボの色温度がミックスしてしまう場合があり、最終的に色合いがおかしくなることがあります。

地明りが白色に近い場合は、フラッシュはそのまま利用しますが、地明りが暖色系の場合には、白色に近いストロボを炊くと、色が混ざってしまい、汚い写真になります。色が混じることを「ミックス光」と呼び、基本的に奨励されない撮り方です。

暖色系の地明りの場合には、ストロボのヘッド部分にオレンジ色のフィルターを付け、色温度を極力近づけて、ミックスしないことを心がけることが大切です。

写真の縦位置・横位置・スクエアを意識しよう

カメラマン プロフィール写真

筆者のFacebook用アイコン。1:1のアスペクト比にも対応できるよう、事前に確認し、撮影をした。

写真には必ず掲載先の媒体が存在します。もちろんプロフィール写真の場合も同じで、すでにデザインが決まっているウェブサイトや求人用サイト用のプロフィール写真となると、横位置の写真で撮影することが多いですし、書籍であったり講演会、名刺に使ったりするようにプロフィール写真を単独で使用する場合には横位置の撮影をするケースが多いです。

SNS用アイコン写真ならマシカク写真に

また、FacebookなどのSNSのアイコンとして使用したい場合は、それらのSNSのアイコンのサイズを事前に確認しておきましょう。SNSアイコン用ですと、真四角のスクエア写真であることが多く、これらの掲載先媒体の仕様を考えながらの撮影を心がける必要があります。

縦位置の写真がほしいのか、横位置なのか、SNS用でスクエアが良いのかを考えながら、構図を決定する必要があります。

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